天使は愛のキューピッド?





キューピッドというと背中に羽をつけた幼児のような天使が弓矢を持っているというイメージが強いかと思いますが、厳密に言うとこのキューピッドは天使とは関係がありません。

というのも、天使はキューピッドではありませんし、キューピッドも天使をさす言葉ではなかったのです。

キューピッドはギリシャ語のクピドが語源となっており、その意味は「欲望」を表します。

キューピッドというと愛を運ぶ無垢な存在というイメージがありますが、その言葉の語源はなかなか生々しいものがあります。

愛を運ぶキューピッドは、その起源はギリシャ神話の愛の神エロスとされており、天使とはまったく関係はありません。

しかし、キューピッドの起源とされるエロスが美の女神アフロディーテの子として認識される傾向が強くなるとキューピッドはルネサンス期と前後して絵画に多く登場するようになり、愛の使者として認識されるようになりました。

これは、思想や道徳を伝えるための絵画に多く利用され始めたために定着していったわけです。

この絵画に多く登場するようになる過程で、始めは青年のように描かれていたキューピッドは、次第に幼い少年、幼児へと変化していったのです。

こういった絵画への登場が増えていく中で、羽の生えた幼児として描かれたキューピッドは愛や恋の象徴とされており、中には目隠しをしたキューピッドも登場します。

この目隠しをしたキューピッドは「恋は盲目」を表しているとされています。

恋や愛に関しては、昔も現在もあまり変わっていないのかもしれませんね。

天使についてですが、幼児の容姿の天使は智天使がそれにあたりますが、新約聖書などのキリスト教をモチーフにしている絵画であればそうであると断言できますが、ローマ神話などをモチーフとしている場合には天使と分けて考える必要があるのです。